今、暴力を受けている、脅されていて警察に来てほしいなど、緊急の場合は110番です。 相手に愛情か束縛かを認めてもらうための話し合いより、安全を優先してください。警察の緊急通報・相談の案内では、緊急でない安全上の相談は#9110や最寄りの警察署へ案内しています。
「心配だから、誰と会うか教えて」と言われた。最初は気にかけてもらえてうれしかったのに、今は友人との約束を話す前に、怒られないか考えてしまう。
束縛と愛情の違いを考えるときは、「好きだから」という理由より、自分も選んだ約束なのか、怖くて従っている制限なのかを見てみましょう。 怒鳴られる、監視される、断るのが怖いといった状況は、上手な伝え方だけで抱え込まず、DV相談プラスなどで相談できます。DVなのか迷っている段階の相談も受け付けています。
心配してくれる気持ちまで否定したいわけではない。でも、友達に会うたびに許可を取る関係は苦しい。その二つが一緒にあるなら、感謝を残したまま、今の約束を見直すことも考えられます。
束縛と愛情の違いは、自分も選んだ約束かどうか
帰り道を心配され、自分も知らせたいと思って「着いたら連絡するね」と決めた。予定を共有すること自体を、すべて束縛と呼ぶ必要はありません。
一方、連絡が遅れると何度も責められる。友人といる写真を送らないと信じてもらえない。断りたくても、その後が怖くて送っている。その状況は、自分も望んで知らせている場合と同じには扱えません。
| 自分も望んでいる例 | 怖くて従っている例 |
|---|---|
| 自分も知らせたいので、帰宅したら連絡する。 | 遅れると責められるので、常に連絡しなければと思う。 |
| 友人と楽しく過ごしたことを、自分から話す。 | 送らないと信じてもらえず、その場の写真を送る。 |
共有する情報の多さだけでなく、今の自分がどうして続けているかを考えられます。以前は自分から始めたことでも、今は負担になっているなら、続けるかを見直してよいのです。 「前はよかった」と「これからも続けたい」は同じではありません。
ここで新しく断って、相手の反応を試す必要はありません。すでに言われた言葉や、やめたいと思っても言えなかった場面から整理できます。
位置情報やスマホを見せる約束も、今の希望から考える
待ち合わせのために一時的に位置を知らせたい場合と、常に居場所を確認され、止めるのが怖い場合は違います。「前は自分も同意したから」と、今の負担まで否定しなくてよいのです。
スマホを見せることや位置情報の共有を断ると責められるなら、その状況を相談できます。怖さがあるときは、急に設定を変えて反応を確かめようとせず、監視されている心配や安全に連絡できる方法も窓口へ伝えてください。
心配という言葉で、友人や服装まで決められているとき
「その人とは会わないで」「その服で出かけないで」と言われた。理由は心配だと説明されても、自分が会いたい人や選びたい服があることまで、愛情の不足にはしなくてよいのです。
内閣府は、恋人による交友関係の制限、行動の監視、メール等のチェックを、精神的な暴力の例として挙げています。恋人からの暴力についての案内で確認できます。殴られた経験の有無だけで、相談するかを決める必要はありません。
大切なのは、「束縛する人」という性格を見抜くことではなく、自分の生活で何が起きているかです。たとえば、こんな出来事から話せます。
- 友人に会うことを責められ、予定を取りやめた。
- 友人の連絡先を消すように求められた。
- 誰といるかを証明するため、何度も写真を求められた。
相手の理由が分からなくても、起きた出来事について助けを求められます。
法律上どのように扱われるかや、利用できる支援は個別の事情によります。この記事で相手を法的に判定するのではなく、起きたことを相談先へ伝えるために扱います。
話せるときの希望と、怖くて言えないときを分ける

話せる場面と、怖い場面を分ける
脅しや監視がなく、怖さもない
続けたいこと・やめたいことを話す
伝えても責められ、制限が強まる
言い方だけを直し続けず相談へ
怖さがあるなら、例文を送って反応を試さない
脅しや監視がなく、希望を伝えることに怖さがない場合は、自分が続けたいことと変えたいことを言葉にできます。
「帰ったときに連絡するのは私も続けたい。でも、友人と会っている間に何度も写真を送るのはやめたい」
すべてを受け入れるか、相手の心配をすべて否定するかの二択にしなくてもよいのです。これは、自分もそう思っていて話せる場合の例であり、相手が納得するかを試すための文ではありません。
すでにやめたいと伝えているのに、責められたり制限が強まったりしているなら、もっと上手に説明すれば解決できるはずだと、一人で背負わなくてよいのです。怖さがある場合は、この例文を送るところへ戻らず、今までの経緯を相談先へ話してください。
「どこまで話せばいいか」も、相談の中で考えられる
最初から出来事を全部並べようとせず、今いちばん困っていることから話す方法があります。相手に送る文ではなく、相談先へ伝える言葉の例です。
「交際相手に、友人と会うたび写真を送るよう言われます。やめたいけれど、怒られるのが怖くて言えません。どうすればよいか一緒に考えてほしいです」
DV相談プラスでは、配偶者やパートナーからの暴力について専門の相談員が対応します。話しながら、今の状況で取れる方法を考えられます。提供される支援は、相談内容などに応じて判断されます。
地域の窓口を探したい場合は、DV相談ナビ「#8008」から近くの配偶者暴力相談支援センターにつながります。通話料がかかり、受付は各窓口の相談時間内です。一部の電話回線などではつながらないため、その場合は内閣府の案内にある窓口一覧から直接の連絡先を確認できます。
相手に相談のことが知られるのも怖い場合は、その心配も含めて相談先へ伝え、連絡方法を考えてください。相手と二人きりで話し合ってからでないと、相談できないわけではありません。
まだ好きな気持ちがあるとき
別れるか、まだ決めていなくても相談できますか?
別れるかどうかと、今の困り事を相談することは分けて考えられます。「まだ好きだけれど、断ると怒られるのが怖い」のように、迷っていることも含めて話せます。DVかどうか自分で決め終えてからにする必要はありません。
感謝していることと、変えたいことを両方残してよい
帰り道を気にかけてくれたのはうれしかった。でも、友人と会う予定まで相手に決められるのは望んでいない。そう考えることは、過去にうれしかった気持ちを取り消すことではありません。
心配してくれたことへの感謝と、自分で友人に会いたいという希望は、両方あっていい。
今は言い出せないほど怖いなら、上手な断り方を完成させるより、その怖さから相談を始められます。
相談先の案内は、2026年10月14日に内閣府・警察庁・DV相談プラスで確認しています。
相談先
- DV相談ナビ(内閣府)配偶者や交際相手からの暴力・支配が心配なときの相談先です。
- DV等被害者法律相談援助(法テラス)DV、ストーカーなどの被害に関する法律相談の案内です。

