「都合のいい女になっているのかも」と思うときは、自分の希望が伝えられているか、自分ばかり負担を引き受けていないかを見直してみてください。

たとえば、会う場所はいつも彼の最寄り駅で、自分だけが遠くから通っている。「会いたい」と言ってくれるのはうれしくても、移動がつらいなら、場所を変えたいという希望も大切にできます。

会いたいと言ってくれる。優しい時間もある。それでも、予定を変えるのも、言いたいことを飲み込むのも自分ばかりなら、その苦しさを残したまま考えてよいのです。

自分に「都合のいい人」という名前を付けるためではなく、これから何を引き受けたいかを選ぶために、一つの困った場面へ戻ってみましょう。

「都合のいい女」という言葉は、相手の予定や望みばかりが優先され、自分の希望が後回しになる関係を指して使われます。ただ、連絡や紹介の有無を数えて、自分の立場を決める必要はありません。恋人同士でも交際が未確認でも、負担を感じているなら、その会い方を見直せます。

都合のいい女かもと感じたら、負担のある場面を整理する

同じ「つらい」でも、困っている場面によって変えたいことは違います。

連絡や会い方のサインは、負担を見直す手がかりに

毎日連絡が来るから大切にされている、夜しか会わないから本命ではない。そう決めるより、今の関わり方で何が困っているかを見ます。優しい言葉があっても負担が続くことはあり、連絡が少なくても二人で納得して過ごしていることはあります。

気になる行動と、自分の希望から見直す点
気になっている場面負担や希望を考える手がかり
急な誘いやキャンセルに、いつも自分が合わせる自分の用事まで見送っていないか。前もって日を決めたい、変更は分かった時点で知らせてほしいなど、困る点を具体的にする。
連絡は自分から、返事を待って予定が止まる回数で本気を判定せず、何の返事を待っているかを確認する。予定が決まらない日は、自分の用事を入れることも選べる。
相手が寂しいときの相談ばかりで、自分の話ができない自分も聞いてほしい話があるか、今は相談を聞けるか。相手のつらさを受け止めながら、休む希望も出せる。
移動、支払い、手間が毎回自分へ寄る今の負担を自分も望んでいるか。場所や予算、費用の分け方を相談し、難しい予定は引き受けずにおける。
夜や家で会うことが多く、身体の関係が中心自分はどう過ごしたいか。外で食事したい、身体の関係は続けたくないなど、望む会い方を考える。
交際や将来の話は「いつか」のまま自分が何を望み、本人から何と返事を聞いたか。「いつか」を今の交際や結婚の約束には変えない。
友人や家族には紹介されていない紹介がないことだけで、ほかに本命がいると決めない。関係をどう考えているかを聞きたいのか、紹介してほしいのかを分ける。
写真やSNSへの公開、人前の親しさに差がある相手が写真の撮影や公開、触れ合いを望むかは別に確かめる。それらを交際の証明として求めるより、二人の関係について知りたいことを話す。
誕生日を祝わない、贈り物がない物や金額で気持ちを測らない。一緒に過ごしたい、言葉で祝ってほしいなど、自分がうれしい関わり方を伝えられる。
相手がスマホや電話の内容を見せない見せないことだけで、隠れた恋人の証拠にはならない。携帯の中を確かめる代わりに、連絡や予定、関係について本人に聞きたいことを整理する。

性的な関わりについても、前に応じたことが、次も必ず応じる約束になるわけではありません。途中で気持ちが変わることも含め、その都度の意思を確かめます。ヒューマンライツ・ナウ「性的同意ってなんだろう?」

「優しい人か、都合よく扱う人か」を先に決めきらなくても、負担は見直せます。たとえば、毎日LINEが来ていても、会う場所がいつも遠くてつらいなら、場所を変えたいと伝えられます。

変えたいことを一つ選ぶ

困っている場面と、伝えたい希望
困っていること自分の希望の例
いつも相手の近所で会い、移動が負担「次は二人の間くらいの場所で会いたい」
相手の相談は聞くが、自分の話は終わってしまう「今日は私の話も聞いてほしい」
予定が決まらず、ほかの用事を何度も見送る「予定を決めてから会いたい」

一つの場面と希望を並べると、「大事にされていない」という気持ちの中で、何を変えたいかが具体的になります。

一度相手の都合に合わせたことだけで、関係全体を決める必要はありません。反対に、同じ負担が続いているなら、会えた日のうれしさを理由にその負担まで消さなくてよいのです。

希望を伝えていない場合と、何度伝えても負担が変わらない場合

まだ希望を言えていない場合と、伝えても変わらない場合は分けて考えられます。

相手が察しているはずと思って我慢してきたなら、言える範囲で希望を出す方法があります。

言えずにいた理由も振り返れます。会いたいから予定を合わせた、断ると疎遠になりそうで怖かった、支えていればいつか付き合えると思っていた。それぞれの気持ちを、自分の欠点としてまとめなくてよいのです。

今も自分が望んで引き受けたいことと、もう難しくなったことを分けてみます。まだ希望を伝えていなかったとしても、そのことを自分が雑に扱われてよい理由にはしません。

「最近、移動が少し負担になっているんだ。次は二人の間くらいの場所で会いたい」

これは、相手の気持ちを試す質問ではなく、自分が続けられる会い方の提案です。急な誘いに合わせることが負担なら、自分の都合を伝える返事も選べます。会いたい日、今日は休みたい日、前もって決めたい日の文面から考えられます。

LINEでも、上の例のように負担と希望を一つずつ伝えられます。「私は都合のいい女なの?」と立場を尋ねるより、変えたい会い方を話せます。

希望がまだまとまらない日は、「今日は相談を聞く余裕がないから、休みたい」と、その日の範囲だけ返事をしても構いません。

すでに同じ希望を何度も伝えているなら、次も「もっと優しい言い方なら伝わるかも」と、自分だけの課題に戻らなくてかまいません。相手が何と答え、その後に実際の負担がどうなったかを見ます。

一度相談した後も変化がなかったのか、少し変わったが自分にはまだ負担が大きいのか。その違いも、今後の関わり方を考える材料になります。

希望への返事と、その後の変化を分ける

希望を伝えた後に見ること
相手からの返事次に確かめたり、選んだりできること
「分かった。次は中間の駅で会おう」場所などの具体案を相談する。実際にその予定で会い、自分の負担も変わったかを振り返る。
「ごめん」と言うが、次も同じ誘いが来る謝罪と、会い方が変わったかを分ける。「その場所への移動は今は難しいから、今回は見送るね」と返事ができる。
「今までどおりでないと会えない」相手が望む会い方も受け取る。自分も今の条件で会いたいかを考え、難しければ見送る。
「また考えよう」、返事がない新しい会い方はまだ決まっていない。話し直す機会を相談できるが、未定の間も自分の予定を空け続ける必要はない。
責められ、希望を出すのが怖くなる納得させる説明を増やすより、今は会うのを休むことや、信頼できる人に起きたことを話す方法を考える。

次の約束が変わったとしても、全部が解決したと急いで結論を出さなくて構いません。移動は楽になったが、自分の話をする時間はまだ持てない。そんなときは、変わった点を受け取りながら、残っている負担も考えられます。

話し合えても、二人の希望が合わないことはある

希望の違いが分かった後は

自分は恋人になりたい

その希望を消さなくていい

相手は今の関係を望む

支えれば変わる答えにしない

何度も確認し直すより、その関係を望むか考える

落ち着いて話せたとしても、希望が同じとは限りません。自分は恋人として付き合いたいけれど、相手は今の関係を続けたいと言う。そういう違いが分かる場合もあります。

ここで相手の希望を、自分がもっと支えれば変わる答えとして扱う必要はありません。自分の希望も、今の関係を続けるために無かったことにしなくてよいのです。

まだ何を望んでいるか伝え合っていないなら、自分の希望から関係を確認する言葉が役立ちます。すでに違いが分かっているなら、確認を何度もやり直すより、自分がその関係を望むかを考える段階です。

「いつか考える」と言われている場合も、未来の言葉だけを今の合意に変えず、何がまだ決まっていないかを分けます。待ちたいのか、待つことに疲れているのかを、自分の側で見てよいのです。

身体の関係がある相手に恋人として付き合いたいと伝えたいなら、セフレと本命の違いを考える記事を読めます。交際の返事を待つことと、身体の関係を続けることを分け、次にどう会いたいかを考えられます。

都合のいい女かと迷うときの、よくある疑問

忙しい相手を支えていて、負担が偏る時期があるのもよくないですか?

一時的に片方が多く引き受けることと、希望を出せないままずっと引き受けることは別です。自分も納得して選んでいるか、難しくなったときに相談し直せるかを見てみてください。毎回同じ量を分担することだけが目標ではありません。

たとえば、これまでは移動を多く引き受けられたけれど、自分の仕事が忙しくなった。前にできたことを続けられなくなっても、相手を大切にしなくなったこととは限りません。

「今は同じようには会いに行けない」と伝えられます。前に了承したことを、いつまでも変えてはいけない約束にしないでおきましょう。

自分から連絡してばかりなら、都合のいい女ですか?

連絡を始める回数だけでは決められません。自分も話したくて送っているか、返事を待つことが負担か、予定の相談ができているかを振り返れます。困っている点があれば、その希望を伝え、返事とその後の会い方を見ます。

誘いを断った後に冷たくなったら、本命ではないのでしょうか?

その反応だけで交際意思は決められません。ただ、断るたびに責められ、希望を出すのが怖いなら、そのつらさは会い方を見直す理由になります。相手の気持ちを確かめるために、断った誘いへ無理に応じ直す必要はありません。

自分が尽くしすぎたせいで、都合よく扱われたのですか?

相手を好きで支えたことを、雑に扱われてよい理由にしなくて構いません。前に自分が望んで引き受けたことでも、今は難しいと伝えられます。自分の性格を責めるより、次に何を引き受けたいかを考えます。

別れると決められなくても、会い方を変えてよいですか?

関係の結論が出る前でも、約束のない休日に自分の予定を入れる、移動の負担が大きい誘いを見送る、相談を聞く時間を短くするなどの選択ができます。引き受ける範囲を変えることを、相手が追ってくるかの試験にしないようにします。

関係の結論より先に、引き受ける範囲を変えられる

このまま続けるか、離れるか。すぐに大きな答えが出なくても、次に引き受ける範囲から見直せます。

  • 予定を待つのが負担なら、約束のない休日には自分の用事を入れる。
  • 疲れている日は、相談を聞くのを休む。
  • 二人で会うことが負担なら、次の約束をいったん入れない。

たとえば、次の誘いでまだ場所が決まっていないなら、「中間の駅で会えるなら行きたい。いつもの場所なら、今回は見送るね」と、引き受けられる予定を伝える方法があります。相手が別の場所を希望する場合も、その違いを聞いたうえで、自分の返事を選べます。

会うのを休んだ後に相手から連絡が来ても、すぐ以前の会い方に戻らなくて構いません。今はどんな予定なら会いたいか、まだ休んでいたいかを考えてから返事ができます。

相手から断られた希望も、その答えとして受け取ります。そのうえで自分は今の形を続けない、と選ぶことはできます。相手の答えを変えるための条件と、自分が続けられる範囲を示すことは別です。

もし、断るたびに責められ、説明を重ねることに疲れているなら、相手を納得させる文をさらに探し続けなくてよいのです。二人だけでは整理しにくければ、信頼できる人に実際に起きたことを話す方法もあります。

好きになった自分を責めるより、これからの自分が無理なく関われる形を考える。そのためには、相手の本音が全部分かっていなくても、自分の希望と負担を言葉にできます。

誘われているかだけでなく、あなたの都合も予定に入っているか。

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