「そんなことまで、うそをつかなくてもいいのに」
彼の話が前と違っていたり、あとから本当のことを知ったりすると、内容が小さくても気になりますよね。うそをつく理由は一つではなく、うその大きさだけで、聞き流せるかどうかも決められません。
見栄を張ったうそ、気をつかったつもりのうそ、失敗を隠すうそ。同じ「うそ」でも、何を隠したのか、あなたが何に困ったのかは違います。 まずは、話していないことがあるのか、聞いた話が事実と違ったのかを分けてみましょう。そのうえで理由と、これからどうしてほしいかを考えていきます。
まずは、本当にうそだったのかを確かめる
「仕事の詳しい話を聞いたことがない」と「聞いた話が事実と違った」は、別のことです。話していないことがあるだけで、うそとは限りません。本人がまだ話したくないこともあるでしょう。
一方で、前は「予約できた」と言っていたのに、今日は「これから取る」と言う。それなら、何がどう違ったのかを聞いてみたいですよね。
「予約できたって聞いてたけど、まだ取れてないの?」
「本当は予約していなかった」と分かったら、まずはその一件について話せば大丈夫です。目をそらした、返事が遅かったといった態度から、ほかの話までうそと決めるのは早いでしょう。
うそにも、いろいろな場面がある
たとえば、こんな違いがあります。彼の本心を言い当てるための分類ではなく、起きたことを考えるための例です。
| どんなうそ? | 考えられる理由 | 話したいこと |
|---|---|---|
| よく知らない趣味を「詳しい」と言う | よく見られたい、話を合わせたい | 知らなくても気にしないと伝え、本当はどうなのか聞く |
| 本当は疲れているのに「平気」と言う | 心配をかけたくない、せっかくの予定を断りにくい | 無理に合わせず、休みたいときは言ってほしいと話す |
| 忘れていた予約を「もう取った」と言う | 失敗を言い出しにくい、怒られたくない | 今の予約状況と、当日の予定をどうするか確認する |
| 別の予定があるのに「仕事」と言う | 予定を説明するのが面倒、断る理由を話したくない | 予定の中身まで知りたいのか、断り方に傷ついたのかを伝える |
この表の理由は、どれも可能性です。「男性はプライドが高いから」「私に嫌われたくないから」と決めつけても、彼が実際に何を考えていたかは分かりません。
本人は気づかいのつもりでも、あなたは「本当のことを言ってほしかった」と感じるかもしれません。逆に、ちょっと背伸びしただけなら、「そんなに詳しくなくても、一緒に楽しめたらいいよ」で済むこともあるでしょう。
小さなうそを一度ついたからといって、その人の話を全部疑う必要はありません。ただ、「そのくらい気にしなくていい」と無理に聞き流さなくても大丈夫です。
「怒られると思った」と言われたら
彼が「忘れたって言ったら、怒られると思った」と話したとします。言い出しにくかった気持ちは分かる。でも、取れていない予約を取れたと言われたら、こちらも困りますよね。
「忘れたって言いにくかったんだね。でも、予約が取れてないなら、そのまま教えてほしかった」
自分にも強く言いすぎた覚えがあるなら、そのことは振り返れます。ただ、彼がうそをついたことまで、全部あなたのせいにしなくて大丈夫です。
「私が怒らなければ、彼もうそをつかなくなるはず」と一人で引き受けるより、二人でどう話せばよかったのかを考えたいところです。自分の伝え方を振り返りつつ、彼にも本当のことを話してほしいと頼めます。
謝ってくれた。でも、予定はどうする?

謝罪のあとも、予定の相談は残る
嘘をついたことを謝ってくれた
謝罪は受け取る
自分は休みを取っていた
今からどうするか話したい
もう嘘をつかない約束だけで、当日の予定は決まらない
「うそをついてごめん」と言われて、少しほっとした。でも、あなたはデートに合わせて休みを取っていた。予約がないなら、当日はどうすればいいのか。その話は、まだ終わっていません。
「謝ってくれたのは分かったよ。私も休みを取ってるから、当日どうするか一緒に考えてほしい」
ここで話したいのは、彼をもう一度責めることではなく、これからの予定です。別のお店を探すのか、予定を変えるのか。具体的な話ができれば、「もううそはつかない」という約束だけで終わらずに済みます。
あなたが傷ついたのは、うその内容そのものではなく、「本当のことを知らないまま、自分の予定を決めてしまったこと」かもしれません。そこが分かると、次はどうしてほしいかも伝えやすくなります。
小さなうそでも、繰り返されるとしんどい
一度なら「言いにくかったのかな」と思えても、同じことが続けば、安心して任せにくくなります。毎回「本当かな」と確かめるのは疲れますよね。
うその内容が小さくても、何度も確認しないと安心できないなら、その負担について話していいんです。
「前にも同じことで困ったよね。毎回確認するのはしんどいから、できてないときは最初から教えてほしい」
伝えたあとに、間違っていた話を訂正する、できていないことを自分から言うなど、やり取りが変わるかも見ていけます。「ごめん」と言ってくれたことと、その後どうしてくれるかは、両方見ていいところです。
すでに何度も話しているなら、「次こそ私がうまく伝えれば」と頑張り続けなくても大丈夫です。大きな予定はしばらく任せない、次の約束は少し考える。今できる範囲で、関わり方を変えてもかまいません。
脅しや金銭の問題は、日常のうそと分けて考える
ここまでの話は、見栄や言いづらさ、予定のすれ違いについてです。問いただすと脅される、断るのが怖い、うその説明で送金や契約を求められるといった場合は、同じように「どう話せば分かってもらえるか」へ進めないでください。
怖さがあるときは危険な男のサインと相談を考える記事、お金を貸して困っているときは彼氏への貸し借りを整理する記事へ。既婚だと分かったなど、関係の前提にかかわる話も、既婚者隠しの記事で分けて扱っています。
謝ってくれたあとも、気持ちが追いつかないとき
謝ってくれたのに、すぐ信じられない自分が悪いのでしょうか?
謝ってくれたからといって、その場ですっかり安心できるとは限りません。「ごめんって言ってくれたのは分かった。でも、次の約束はもう少し考えたい」と伝えても大丈夫です。すぐに信じようと無理をせず、話したことがその後どうなったかを見ながら考えていけます。
「どうして?」のあとに、伝えたいことがある
うその理由を聞いて、「そうだったんだ」と思えることもあれば、まだ納得できないこともあるでしょう。どちらでも、今すぐ許すか別れるかを決めなくて大丈夫です。
「知らないなら、知らないって言ってくれていいよ」
「予定が変わるなら、早めに教えてほしい」
あなたが困ったことに合わせて、言葉も変わります。まずは今回の一件で、何が嫌だったのか、次はどうしてほしいのか。その二つを言葉にしてみてください。

