以前の本文で選んだ、今日の一枚です。受け取った文章をそのまま残しています。
以前の結果に添えた一歩
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このカードから、小さな物語を読む
この一枚は、ここで完結しています。物語は好きなときに。どちらを読んでも、占いの結果は変わりません。
「また」の先
便箋に「また」と書いて、ペンを止めた。何を続けるつもりだったのか、自分でもまだ決めていない。窓の外では、雨が上がりかけていた。
どちらからでも読めます。もう一方も、そのまま開けます。
言葉の先を読む
話したい。会いたい。借りた傘を返したい。思いついた続きを、指で机になぞってみる。どれも少しずつ違って、どれも少しずつ本当だった。便箋には、まだ「また」だけがある。今度はその二文字が、さっきより広く見えた。
便箋の行方を読む
考えすぎて、便箋を紙飛行機に折ってしまった。そっと放すと、机の端で止まる。開いてみると、翼の折り目をまたいで「また」の二文字。行き先を教えていないのだから、飛行機も困るはずだ。小さく笑って、紙をもう一度平らにした。
このカードから、小さな物語を読む
この一枚は、ここで完結しています。物語は好きなときに。どちらを読んでも、占いの結果は変わりません。
持ち手の真ん中
一本の傘で歩いていると、雨の音がやけに近かった。角を曲がるたび、傘は右へ、左へと少し揺れた。二人とも、まだ何も言っていない。
どちらからでも読めます。もう一方も、そのまま開けます。
持ち手の話を読む
「そっち、濡れてない?」が重なった。二人で傘を見上げ、どちらからともなく笑う。「じゃあ、次の角で交代」持ち手を渡すと、今度は反対側から少し傾いた。「真ん中でいいんだって」声がまた重なり、傘はようやく落ち着いた。
雨がやんだあとの話を読む
雨がやみ、傘を閉じた。歩く場所はさっきより広いのに、二人の歩幅はそのままだった。「傘、邪魔になったね」「さっきまで役に立ってたのに」水滴を払って、一本の傘を間に持つ。少し先の角まで、話はまだ続いていた。
このカードから、小さな物語を読む
この一枚は、ここで完結しています。物語は好きなときに。どちらを読んでも、占いの結果は変わりません。
同じページ
貸していた本が返ってきた。間からのぞくのは、貸す前に自分が挟んだ無地のしおりだった。「好きなところ、前と変わった?」帰り際に聞かれた言葉を思い出し、本を開いた。
どちらからでも読めます。もう一方も、そのまま開けます。
しおりのページを読む
前に読んだときは、主人公の返事がじれったかった。今は、その一言を出すまでの間が目にとまる。同じ文章なのに、少し違う速さで読んでいた。しおりを元の場所に戻す。返事をするなら、「まだ読んでる」がいちばん近い気がした。
最初のページを読む
しおりを抜いて、最初から読み始めた。結末を知っているせいで、何気ない台詞が前とは違って聞こえる。貸した相手は、どの言葉を覚えているのだろう。次に会ったら聞きたいことが、一つ増えた。本は返ってきたのに、話はまだ終わっていなかった。











